松澤くれはプロデュース
脚本・演出家 松澤くれはによるプロデュース公演。
『 Weのために 』
-あなたの短編集&わたしの長編劇-
あなたとわたしが[We]に近づくための物語を。
【あなたの短編集】
『あたしのまくら』
『あなたの月が消える前に』
『失われた文字を求めて』
『生きているって知っていた。』
【わたしの長編劇】
『Fire pRay -秋津悠理のためのプレリュード-』
SCHEDULE
◯ 上演期間
2018年1月23~28日
1/23(火) 19:30 長編★
1/24(水) 19:30 短編★
1/25(木) 19:30 長編
1/26(金) 16:00 長編 19:30 短編
1/27(土) 12:30 長編 16:00 短編 19:30 長編
1/28(日) 13:00 長編 17:00 短編
★アフターイベントあり
※受付開始・当日券販売・開場は開演30分前となります。
※開演10分前までにお越しいただけない場合は、予約が解除されることがあります。
お早目のご来場をお待ちしております。
◯ 会場
Performing Gallery & Cafe 絵空箱(東京都新宿区山吹町361 誠志堂ビル)
◯ チケット
前売り 3,000円/当日券 3,300円 (+1ドリンク代700円を頂戴いたします)
◯ 上演時間
各チーム80分前後を予定。
◯ チケット
12/1 22:00より予約開始!
https://ticket.corich.jp/apply/87876/
◯ 問い合わせ
new.project908@gmail.com
INTRODUCTION
Weという単語の和訳は「わたしたち」ではない。
かつて僕は敬愛する英語の先生からそう教わった。
一緒に道を歩いていて、ひとりが「花がキレイですね」と言う。
その主語は、Iでもyouでもない。ましてや花でもないだろう。
「一緒に見ている花をあなたもわたしと同じくキレイと思いますよね」
「その花を見てキレイだと思う心をあなたもわたしももっていますね」
これは無意識に共有を求めて発した言葉。主語の[We]が隠れた言葉。
「あなたとわたし」であって、わたしサイドにあなたを無理に含まない。
[We]という感覚を使う時、日本語から主語は消える。あいまいになる。
主語をあえて言わない―それは言わぬが花の精神と共に培われた文化。
あなたでも、わたしでもなく、あなたとわたしでありたいと、願うから。
主語のない言葉。共有を求める言葉。
主体がぼやけてもなお、力をもつ日本語。僕はそんな日本語が好きだ。
誰かに伝わる言葉をあなたから探し、わたしが語ることで物語になる。
そんな作品群を創りたくて『Weのために』という演劇公演を企画した。
インターネットが当たり前に生活を支配し。
どんどん人間関係が希薄になっていくなか。
だからこそ人と人との生身の対話を描こう。
そう思って演劇を続けているかもしれない。
だけど一方で、僕はインターネットの力を信じてもいる。
どれだけ技術が発達しても。テキストなんて古臭くても。
ちゃんと想いをこめて文章を綴れば、言葉は誰かに届く。
言葉の力はけして失われていない。
だからこそ僕は言葉の力を信じる。
人が人に話すということを信じる。
たとえ人と人とは分かり合えなくても。
それでも分かりたくて言葉を諦めない。
あなたとわたしが[We]に近づくための物語を。ご来場お待ちしています。
脚本・演出 松澤くれは
松澤くれは プロフィール
脚本家・演出家。1986年、富山県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇映像専修卒業。
演劇ユニット<火遊び>代表。「わたしの、領分」製作委員会会長。
芥川賞作家・中村文則氏『掏摸[スリ]』の舞台化にはじまり、『殺人鬼フジコの衝動』『天帝のはしたなき果実』『くるぐる使い』『私を知らないで』など、人気小説の舞台版を手がける。
オリジナル作品では「あなたとわたしが[We]に近づく物語」をテーマに、言葉で分かり合おうとしながらも分かり合えないことを受け入れ、それでも対話を諦めずに前を向く人間の生き方を一貫して描く。現実のような生々しい会話劇で、観客の日常につながるラストシーンを目指している。
演劇作品のほか、PV・映画シナリオ、エッセー、演技指導講師、DJ、モデル、水中モデルなど、幅の広い活動を行う。
STORY
【あなたの短編集】
『あたしのまくら』(2017年/15分)
……これはひとりの人間の、「メタ落語」一人芝居。
噺家の言葉が、リアルとフィクションの境界をこえてゆく。
出演:江幡朋子
『あなたの月が消える前に』(2016年/15分)
……月が人を狂わせるようになった近未来、大人たちは月を隠すことにした。
恋する少女が夢見る最後の夜。オスカー・ワイルド『サロメ』に捧ぐ詩。
出演:菅井育美 種村幸 福富朝希
『失われた文字を求めて』(2015年/15分)
……はるか未来。かつてこの国には【文字】があった。
1000年後の女子高生が卒業式で蘇らせる、奇跡のコトバとは―?
出演:鈴木朝代
『生きているって知っていた。』(2018年/35分)
……「ぬいオフ」それは大切なぬいぐるみを持ち寄る秘密のお茶会。
自慢のわが子が一堂に会するなかで、悲劇は起こる。完全新作。
出演:江幡朋子 菅井育美 鈴木朝代 種村幸 福富朝希
【わたしの長編劇】
『Fire pRay -秋津悠理のためのプレリュード-』(2013年・2016年/80分)
教育改革により学校制度が解体された、超監視社会の日本。
子どもたちは「友だち」を作ることを禁じられ、各家庭に幽閉された。
いつしかコミュニケーション学習AIに依存する歪な少女が増えてゆく。
「命の燃やし方は、自由だから」
ひとりぼっちのこころは行き場を求めて彷徨いはじめる。
大人になれなかった者の【少女殺し】を引き金に、物語は紡がれる。
―秋津悠理を救えるのは誰か。
人と人はわかり合うため言葉を語り、その言葉は、わかり合えない溝を生む。
火遊び旗揚げ作品、松澤くれはガールズ演劇の原点を再演。
精緻にして華麗な、少女のための。命と、つながりの物語。
出演:
池上明杜 シミズアスナ(レティクル東京座) 徳倉マドカ 早山可奈子 三木万侑加 楊木賀央里
CAST・STAFF
【キャスト】
あなたの短編集
江幡朋子、菅井育美、鈴木朝代、種村幸、福富朝希
わたしの長編劇
池上明杜、シミズアスナ(レティクル東京座)、徳倉マドカ、早山可奈子、三木万侑加、楊木賀央里
【スタッフ】
脚本・演出:松澤くれは
舞台美術:小林裕介
音響:DJ葉暮呉一郎
照明:阿部将之(LICHT-ER)
衣装:黒沢佳奈
小道具:定塚由里香
宣伝美術:イラスト…谷川千佳/デザイン…milieu design
Web:くろまく株式会社
演出助手:菊本恵美
協力:株式会社グッドラックカンパニー、辺見プロモーション、有限会社希楽星、リベルタ
協賛:火遊び
製作:松澤くれはプロデュース
特別コラボレーション企画
ファッションブランド・こむぷれっくす。(https://ogucreeeeem.com/)とのコラボレーション!
松澤くれはの世界観を衣装で表現していただきました!
オーダーメイドのお洋服は劇場にて受注販売いたします!
【あなたの短編集】
『あなたの月が消える前に』にて着用
①「永世月蝕のやみつきワンピース」16,200円(税込)
②「あなたの月のサッシュ・ベルト」4,300円(税込)
月が人を狂わせる近未来で、この世から月を隠す大人に抵抗するように恋を語る少女たち。透き通る月の美しさと、心を突き通すほどの純白。ベルトにはタイトルの文字が浮かびます。
【わたしの長編劇】
『Fire pRay -秋津悠理のためのプレリュード-』にて着用
③「自由を選んだわたしのパーカー」14,000円(税込)
学校制度が廃止され、家庭に閉じ込められた14歳・秋津悠理。
デバイスに依存する彼女らしく、おなかのビニール部分にタブレットを入れて操作が可能です。
回線をつないでいないと眠れないあなたに、誰かとつながるための自由を。
・公演期間中、終演後に劇場受付にてご注文を承ります。
・別途送料1,000円がかかります。
・パーカーのフードは一点一点デザインが異なります。
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